節約やポイ活に励む方は多いですが、家の中に潜む「目に見えない支出」に気づいている方は意外と少ないものです。その最たる例が、トイレのチョロチョロという漏水です。節電のために電化製品の待機電力を削ったり、スーパーの特売で数十円の差を気にしたりしていても、トイレから一ヶ月間水が漏れ続けていれば、それらの努力は一瞬で水の泡になります。トイレの漏水は、私たちが寝ている間も、旅行に行っている間も、一秒たりとも休むことなく続いています。この「継続性」こそが、水道代を劇的に押し上げる最大の要因です。これを防ぐためには、まず自分の家のトイレがどのような仕組みで動いているかを一度把握しておくことが大切です。最近ではタンクレスのスタイリッシュなトイレも増えていますが、多くの家庭では依然としてタンク式のトイレが主流です。タンク式の場合、蓋を外して中を覗くだけで、問題の箇所が視覚的に判断できることがよくあります。水位がオーバーフロー管の最上部より上にある場合は、給水側のボールタップの故障です。逆に水位が低いのに音がする場合は、排水側のゴムフロートの不具合です。このように原因が分かれば、専門業者に見積もりを依頼する際も正確に状況を伝えられ、不要な追加作業を防ぐことができます。また、最近の水道局の検針票には、過去数回の使用量がグラフで表示されていることが多いです。そこを見て、急激に右肩上がりになっていないかを確認することも、漏水の早期発見に繋がります。水道代は一度支払ってしまうと、自分の過失による漏水の場合は返金されることがありません。チョロチョロという微かな音を「いつものこと」として聞き流すのではなく、家計からのSOSとして受け止める感覚を持つことが、結果として年間で数万円の節約に繋がるのです。水道代が高くなってからでは遅すぎます。日々の掃除のついでに、便器の水面が静止しているかを確認するだけで、大きなトラブルは未然に防げるのです。
家計を守るために知っておきたいトイレのメンテナンスと節約の極意